お二人から見て、今の福島県の復興とか再生の状況はどうですか?

渡邉 久記さん

福島県広いですし、一概には言えないですよね。いまだに除染をしている所もあるので。実際立ち入りできないところもありますし。ただ、そういう所以外『もう全然大丈夫ですよ』というのをこれからはアピールしたほうがいいと思いますね

渡邉 優翔さん

僕は別に、いい建物を建てるだけが復興ではないと思っています。環境の再生や復興っていうのは、きっとみんなの意外と身近なものからできるんじゃないかなと思っていて、このプロジェクトも発足しました

今後、福島での取り組みや発信など、ご予定や計画があれば教えてください。

渡邉 優翔さん

いま町と協議しているのが、どこの施設に植えるのかとか、どういうところに植樹しようっていうことです。また、プランターでお店とかに置いてもらうような、そういう計画を立てています。皆さんにプランターに植樹して配ってもらって。残りのものは自分の庭に植えるなり、友達の家に植えるなり、そういうところまでは、もう計画は進んでいます。そうやってツツジがまた増えていけばいいなっていうのは、今後としても計画の中にあります。
後は、やっぱり今年こそは夜ノ森駅のツツジですね。見に行くと弱っていたりとか枯れているものがあるので、そういうところをどうやって、JRとも関わってうまくいけるか、そこにあるツツジを触れるようになるかが今後一番の核となる部分だと思うので。そういうところもちゃんとやっていかないといけないなって思っています。
携わるには5年10年では簡単に変わるものではないので、何十年かかっても一緒に富岡町のツツジに関わっていくと最初から決めてましたから

優翔さん自身は今後、どんなビジョンを描いているのか教えてください。

渡邉 優翔さん

やっぱり植物を活用した街づくりをしたりとか、植物を使って多くの人に影響を与えられるようなことをしていければいいなと思っています。
今、個人的に計画しているのが長野県の塩尻市に木曽平沢という地区があるんですけど。そこは漆の木曽漆器が有名で、ウルシの木を地元の皆さんで育てていて。そこで国産の漆を使った木曽漆器をもう一度作っていこうという計画を今、立案しています。漆は会津も産地だし、福島県は会津漆器も有名なので(将来的には)会津も視野に入れ、今後はやっていきたいですね