福島では今、環境再生や復興の実現、そして未来への継承に向けて、多くの人々や団体が活動されています。
福島のためにひたむきに取り組む方々を、もっと多くの人に知っていただきたい、そして応援していただきたい。
そんな思いから環境省と福島県は未来志向の優れた取り組みに対して、福島 環境リブランディングキャンペーン「FUKUSHIMA NEXT」表彰制度を設けました。
今回は「FUKUSHIMA NEXT」第一回福島県知事賞受賞、コンソーシアムTeam Cross FA プロデュース統括 天野眞也氏の取り組みをご紹介します。

長年の構想を経て2019年8月に創設されたコンソーシアムTeam Cross FA。
Team Cross FAは、最先端のスマートファクトリーの構築を実現する、日本で初めての、ロボットシステムの構築を行うインテグレータ主導の企業コンソーシアム*。
そのコンソーシアムの技術の粋を集めた工場が、加工・量産拠点が、ロボコム・アンド・エフエイコム南相馬工場です。
プロデュース統括の天野眞也さんは、この工場を、「モノづくりを、構想からデジタルシミュレーション、加工・生産、保守メンテナンスまでを一気通貫に行う『スマートファクトリー』の実現」と説明してくれました。
その「スマートファクトリー」で使用する電力は「スマートエネルギー」。
再生可能エネルギーを生産・活用することによって、工業団地や地域のエネルギー地産地消の仕組みの確立、カーボンニュートラルの実現を目指しています。
Team Cross FAの今後の展望、可能性について伺いました。
「福島や南相馬に注目を集めて、福島のリブランディングを進めたい」と天野さん。
「ここには最先端の技術を駆使した工場がある。ハイテク企業が協働しながらモノづくりをしている。それを再生可能エネルギーで動かしている。そんな事実を広く知ってもらうことによって、人や企業を世界中から福島に集めたい」
福島では未来を見つめて、人々がもう動いています。

震災から11年余りが経過しました。
環境省は引き続き環境再生事業を安全かつ着実に進めながら、福島の未来を担う人々「FUKUSHIMA NEXT」の活動を応援していきます。

* 事業共同体