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パネルディスカッション

さまざまな立場から見る課題と可能性「対話」と「福島の魅力発信」がカギ

村尾信尚氏が進行役を務め、福島県の環境再生と未来をテーマに討論。後半は会場の参加者も加わり、登壇者と共に福島の現状、課題、未来について対話を重ねた。

未来を語れる福島へ次世代の活躍にも期待

村尾氏

福島の環境再生のゴールをどこに定めるのか、登壇者の皆さんと話していきたい。

JUNE氏

原発事故後の炊き出しの際に地元の男性と話し、自分にも当事者として責任があると気づいて謝った。11年福島で活動しているが、今もその気持ちがある。特に子どもたちに対して謝りたい。

村尾氏

これまでの活動と、福島に望むことは。

JUNE氏

毎月11日に福島県内各地でイベントを行い、毎年3月11日にキャンドルナイトやシンポジウムなど、いろいろなコンテンツをつくっている。多くの人に福島に来てほしい。盛り上げていけば、福島は日本の中で環境やSDGsを訴えるのに最も適した場所、未来のことを語り合える場所になれる。

村尾氏

武田さんは福島の魅力を伝える動画のナビゲーターを務めている。

武田氏

畑で取れたての野菜を食べ、おいしさに驚いた。ずっと福島に住んでいたのに知らないことがたくさんあった。地元でもそういう人が多いはず。まずは県民の皆さんにもっと知ってもらいたい。今後もSNSやユーチューブで福島の魅力を発信していく。

村尾氏

渡辺優翔さんや紺野陽奈さんのプレゼンを聞いてどう思ったか。

土井氏

元気な町には、コアとなる地域のコミュニティがある。渡辺さんの話のようにツツジでもいい。何かをコアにして人の輪ができることが大事だ。

JUNE氏

紺野さんら若い世代は、福島でとても有意義な学びとアクションをしている。彼らがこれから出ていく社会をつくっているのは大人たち。大人が用意した箱に納め、彼らの成長を止めてはいけない。

ディスカッション中の様子1 ディスカッション中の様子2 ディスカッション中の様子3 ディスカッション中の様子4

福島に来て対話をする 全てはそこから始まる

村尾氏

会場の皆さんの質問や意見を伺いたい。

会場の男性A

対話が大事だと思う。中間貯蔵施設をどうするか聞きたい。

穂坂氏

30年以内に県外で最終処分するとお約束している。皆さんのご意見を聞き、対話しながら進めていく。

会場の男性B

中間貯蔵施設のため双葉町の土地を貸している。本当に最終処分場を県外につくるのか。

穂坂氏

ご先祖様から代々続く土地をお借りしていることを真摯に受け止めたい。福島県外にもご理解いただき、30年以内に県外で最終処分を実現する。

会場の男性C

県外の人の思う復興と、県内、特に浜通りに住んでいる人の思う復興にギャップがある。

JUNE氏

その町の住民同士で話し合うことが肝心。国や行政だけではなくいろいろな立場の人がその意見を聞き、一緒に声を上げることができればいい。

土井氏

私は紺野さんが言う「共事者」代表。当事者にはなれないが、何かしたいという思いがある。我々にできるのは移動の提供。始めたら最後までやる、それだけを考えている。

村尾氏

メディアで伝えることには限界がある。実際に福島に来て、地元の人と語り合うことが重要だ。

会場の女性

愛知県の大学に通っている。福島出身と言うと「ああ、原発ね」と返され、福島出身と言いたくなくなった。福島は好きだが、どう魅力を伝えたらいいかわからない。

JUNE氏

福島第一原発という名前を変え、カンパニーネームにしてほしい。3月11日が近づくと福島と連呼され、風評被害につながっている。

土井氏

震災や原発事故が語られなくなることはないが、それ以上に新しい未来が福島にはある。この場所で日本の未来をつくる活動をして、その取り組みを発信していきたい。

村尾氏

この先どういう環境を達成するかは福島の皆さんの頑張りによるが、それを実りあるものにするには福島以外に住む私たちのアシストが欠かせない。まずは福島に来て、福島の人に会って、対話をして、おいしいものを食べる。そこから始まると思う。

ディスカッション中の様子5 ディスカッション中の様子6 ディスカッション中の様子7 ディスカッション中の様子8

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