福島県双葉郡大熊町大川原地区。
2019年4月に避難指示が解除されて、新しい町づくりが始まりました。
そこでの暮らしを綴った新聞が「大川原LIFE(ライフ)」です。
取材から手書きの記事執筆まで、町職員の皆さんが担当されています。
「若手職員の有志で、何か自分たちでできる事業やろうよって話になりました」と大熊町出身の佐藤さん。
「この地区の瓦版のようなものをつくらない?」と提案したのは長崎県出身の喜浦さん。
「外側の人がその目とその言葉で伝えるものじゃなくて、内側の人間が自分たちの言葉で伝えたい」そのタイミングが「避難指示解除」「帰還」でした。
「大川原LIFE」創刊号の発行は、2019年10月。
それ以来毎月「新しい施設のオープン」「双葉郡の地酒紹介」「帰ってきた夏祭り」「居酒屋開店」など、復興の足取りを発信し続けています。

大熊町の、そして福島の「この先」について伺いました。
「今大熊町は大きく変化しています。何か新しいことが起きやすい、そんな土壌が少しずつ育っているのでは。
その変化こそがおもしろさなのかもしれません」と喜浦さん。
「先進技術が集結するような地域になるのかなと思っています。人にも環境にも優しい先進的な地域になればいいなと思います」と佐藤さん。
「そして何よりも福島ってとにかくいいところだぞと、胸を張っていえるようにしたいなといつも思っています」

「大川原LIFE」は大熊町ホームページで閲読できます。ぜひご一読を。