福島に対して、事故直後の印象を有している方には
復興に向けた様々な取組を知って“風評”の解消に役立て、
事故の記憶が薄れてきている方には
困難に直面された方々の記憶を共有することで
“風化”の防止に役立てていただきたいと考えました。
福島の復興は、まだ道半ばです。
環境省では、引き続き、環境再生事業を安全かつ
着実に進めていくとともに、
中間貯蔵施設に保管する除去土壌等を搬入開始から
30年後となる2045年までに
福島県外で最終処分するという
約束の達成に向けて取り組まなければなりません。
環境再生事業のため
苦渋の決断でご協力をいただいた住民の方々の思い、
まだ避難指示が解除されず御自宅に戻れない方々の思い、
そして、本書で取り上げきれなかった
多くの方々の思いにも心を寄せて、
今後も誠心誠意取り組んでいく。
100名(組)の方々のお話を収録した本書は、
この決意を新たにするものともなりました。